猫の全臼歯抜歯

みなさん、あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

さて、新年初ブログは猫の慢性口内炎に対する全臼歯抜歯についてお話しします。

猫の歯肉口内炎は、激しい疼痛や流涎、食欲低下を伴う難治性疾患で発症の原因は不明な点が多く複数の要素が関わっているとされています。例えば、ウィルス感染症や糖尿病、歯石の重度付着などはリスク因子の一つとなり得ます。

この難治性歯肉口内炎の治療として、現在のところ全臼歯抜歯または全額抜歯が最も効果的とされており、外科的抜歯術を必要とします。

外科的抜歯は通常の歯科治療(スケーリングや抗生物質投与)で良化しない症例に適応され、処置後の反応率は治癒60%、改善傾向20%、改善なし20%とされています。

猫ちゃんの歯は歯根が歯槽骨にしっかりと嵌まり込んでいるため抜歯が大変です。メスや骨膜剥離子で歯肉を持ち上げた後は、エレベーターやラウンドバー、ロンジュールなど多くの器具を駆使してとにかく頑張って抜歯を行います。本当に時間がかかって大変です。目的の抜歯が全て終了したら歯槽骨のトリミングを行い、最後に抜歯窩を縫合して閉鎖します。

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外科処置以外の方法として、ラクトフェリンやインターベリーの投与、持続性ステロイド 注射、インターフェロン注射などで食欲を維持していく方法もあります。

おうちの猫ちゃんの口内炎にお悩みの方はぜひご相談くださいね。

獣医師 澤

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