皮膚糸状菌症

みなさんこんにちは!

今回はカビが原因となる皮膚糸状菌症についてお話しします。

まず初めに言っておくべきこととして、ワンちゃんネコちゃんさらにヒトにも感染するということに注意しましょう。

多くは皮膚や毛に感染し、脱毛や紅班、水疱、痂皮、落屑などの皮疹を引き起こし、稀に肉芽腫病変を形成することもあります。Micrisporum canis、M.gypseum、Trichophyton mentagrophytesなどが感染源として挙げられ、接触によって容易に感染が成立します。特に若齢動物や多頭飼育に多いと言われています。

検査として、直接鏡検やウッド灯、培養検査によって糸状菌が感染していることを確認します。培養検査は結果が出るまでに2週間を要します。
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治療として、大きく4つの観点から行っています。
①抗真菌薬の全身投与
根治するまで数週間から数ヶ月かかるケースもあるので、副作用(特に肝臓への影響)に注意しなければなりません。長期間で使用する際には定期的なモニタリングが必要となります。

②液剤やクリーム
けものみち動物病院では主に抗真菌薬が含まれたクリームを処方しています。

③シャンプー
主に被毛、落屑などの除去を目的として行われます。実際使用されるシャンプーにも抗真菌薬が含まれており、シャンプーを泡立てた後しっかり約10分間のつけ置きをするように心がけましょう。

④環境中の消毒
消毒は皮膚糸状菌症においてかなり重要になってきます。これを怠ると別の部位に感染する可能性があり、長期間かけて治療が完了したと思っていたら思わぬところに感染が広がっており、また一から治療する羽目になることも…。
そうならないように、手洗いや器具などの洗浄消毒を徹底しましょう。消毒薬としては塩素系が有効であると言われています。

さて、ここまでで皮膚糸状菌症がいかに厄介かみなさんご理解いただけましたでしょうか。一度感染してしまうと長い目で治療しなければならず、さらに治療を怠ると動物も人も感染が広がってしまう大変な病気となっています。

もし飼われているペットが脱毛し、そこを掻いているような症状を見られましたら気軽にご相談くださいませ。

獣医師 日向野

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