病気

ウサギの子宮疾患

こんにちは。

今月はウサギちゃんの子宮疾患についてお話します。

女の子のウサギちゃんと暮らしている家庭で血尿や陰部からの出血、腹部の膨満などの症状で不安になったことはありませんか?

ウサギちゃんの子宮疾患は平均4歳(2〜6歳で好発)で罹患すると言われており、全体の発生率は3%ほどです。病理的な分類ではその約半数に悪性腫瘍(腺癌、癌肉腫、平滑筋肉腫など)が関与していることから注意が必要です。

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また、ワンちゃんやネコちゃんと比べると子宮蓄膿症に罹患する割合は低く、子宮に液体が貯留している場合は90%以上の割合で子宮水腫であると報告されています。

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治療は基本的には外科的な卵巣及び子宮の摘出となりますが、重度の貧血や全身状態の悪化、高齢、肥満の個体では手術リスクが上がるために注意が必要となります。

もしご自宅のウサギちゃんで症状などに心当たりがあるようでしたらご相談ください。

獣医師 澤