病気

全耳道切除術

こんにちは。

春になって少し暖かくなってきましたね。

狂犬病やフィラリアの検査で来院される方が多いと思いますが、これからは外耳炎などの耳の病気も増えてくる季節です。

今回は内科治療に反応しない重度の慢性外耳炎や耳道腫瘍の一部に適応される手術の一つである全耳道切除についてお話します。

まず、耳の解剖からになるのですが…

言葉ではなかなか説明が難しいですね。

簡単に言うと耳の穴は、外耳→垂直耳道→水平耳道→鼓膜→中耳→内耳といった形で耳の外から内へ続いていきます。

こんな感じです。
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全耳道切除は炎症で肥厚した耳介軟骨の一部から鼓膜までの耳道を全て取り除く手術です。

手術の際には血管や神経に注意して耳道と周囲組織を分離していきます。

無事鼓膜まで到達したら分離した耳道を切離し、鼓室胞と言われる中耳の骨の一部を骨切りします。(これによって中耳の中もきれいに洗浄することができます。)

重度の外耳炎を繰り返している症例は中耳炎も併発していることが多いんです!

ちょっと痛々しいかもしれませんが、手術後は耳の穴がなくなってこんな仕上がりとなります。

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腫瘍の場合は仕方がありませんが、外耳炎を重症化させないためには、早期治療とケアが大切です。

『耳の汚れ、痒み、匂い』でお困りでしたらぜひ相談してくださいね。

獣医師 澤