病気

ウサギの根尖膿瘍

こんにちは。

今月はウサギちゃんの歯科疾患の一つである根尖膿瘍についてお話します。

根尖膿瘍とはウサギちゃんの不正咬合を起因とする感染性疾患で、眼下や下顎部が膿で腫脹する病気です。ウサギちゃんの膿は白色で粘稠度が高く、乾酪様(チーズみたい)であるのが特徴で主な原因菌としてはPasteurella multosidaやStaphylococcus aureusが挙げられます。

外貌の変化が特徴的なため比較的容易に診断は可能ですが、歯科疾患が起因しているケースが多いため抗生剤単独による内科治療ではうまく治らない場合が多いとされています。

よって、治療は原因臼歯の抜歯と感染組織の排膿洗浄、及び抗生剤の投与の3つが基本的なセットとなります。ただし、レントゲン検査にて原因臼歯歯根部の石灰化を伴う症例については抜歯不適応となるため、蓄膿部の切開-排膿-洗浄による支持療法のみを行います。

以下は実際の手術の様子と術後の経過になります。

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もし眼下や下顎下が腫れて食欲不振になってきたら歯根膿瘍の疑いがあるのでお早めにご相談くださいね。

獣医師 澤