犬の高脂血症

皆様こんにちは!

あけましておめでとうございます!!

去年は辛かったこと、楽しかったことなど本当にたくさんの経験をさせていただいたきました。まさに成長の一年であったと思います。これからもまだまだ獣医師として、また人としても成長し続けてやろうと思います!!

さて、今回は犬の高脂血症のお話で締め括ろうと思います。


皆様は犬の高脂血症は人とは異なることを知っていますか?

人では高脂血症は動脈硬化を引き起こし、それが原因で脳梗塞や心筋梗塞などの病態を辿ると言われています。しかし犬ではこのような病態は稀であることが多いのです。

高脂血症とは〜

血液中のコレステロールトリグリセリド(中性脂肪)の両方、または一方が増加して高値となっている状態を言います。コレステロールは細胞膜の構成成分やホルモンの材料となり、トリグリセリドは体のエネルギー源となります。食後10時間以内であれば生理的に高脂血症となることがありますが、12時間の絶食後に高脂血症が認められれば何か原因がある可能性があります。

 

〜原因〜

①原発性(一次性)高脂血症

遺伝性や特発性(原因不明)によるものであり、特にミニチュア・シュナウザーシェットランド・シープドックで認められることが多いです。

②続発性(二次性)高脂血症

ホルモンの異常(ex.糖尿病、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症など)や腎疾患(ex.ネフローゼ症候群、腎不全など)、肥満、肝疾患(胆汁うっ滞、肝不全)、急性膵炎などが原因で高脂血症が引き起こされることがあります。

 

〜症状〜

無症状の場合も多いですが、嘔吐や下痢、腹痛、食欲低下などが認められます。重症例では高脂血症が引き金となって膵炎や眼疾患(角膜への脂質沈着、ぶどう膜炎など)、さらに発作や末梢神経の麻痺が誘発されます。

 

〜診断〜

まず血液検査にてコレステロールと中性脂肪を測定します。冒頭で述べた通り食後は一過性の高値を示すことがありますので、12時間の絶食の後に測定することを推奨します。また、時に原因疾患を除外したのち、脂質代謝異常の診断としてリポテストを行う時があります。

 

〜治療〜

原因疾患が特定されたらまずはその治療を実施します。それでも高脂血症が持続する場合は食事療法(低脂肪食、高繊維食)も併用します。そのほかに、ビタミン剤や強肝剤、サプリメントで補助したり、抗高脂血症薬の内服をすることもあります。

 

いかがでしたでしょうか?

高脂血症は時に重症になることもあるので普段から体重管理や食事管理をし、さらに適度に運動することが大事だとわかりますね!

もし気になることがありましたら気軽にご相談くださいませ!

獣医師 日向野

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