病気

子犬の風邪? ケンネルコフについて

皆さんこんにちは!!

ようやく暖かくなってきて春の訪れを感じますね!

このご時世なかなか出かけることもできないとは思いますが、少し窓を開けただけで季節を感じられるのはとても気持ちいいものです!!

出会いの季節でもあると思いますが、新しく迎えた子犬ちゃんが咳をしたり元気が無かったり…。風邪と思われる症状を引き起こす病気の中で犬伝染性気管支炎(ケンネルコフ)と言われているものについて紹介させていただきます。


犬伝染性気管支炎(ケンネルコフ)とは、を主症状としたとても感染力の強い呼吸器疾患のことです。原因として細菌ウイルスがあり、単独で引き起こす場合や混合感染の場合もあります。感染経路として、飛沫感染、直接接触感染が挙げられるため、同居の子がいる場合などは特に環境管理が大事になってきます。

〜主な症状〜

  • 短い乾いた咳
  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 発熱
  • 泣き声が枯れる
  • 目やに

※軽症では食欲や元気に問題ないことが多いです。ただし、重症化した場合は肺炎を引き起こし、食欲や元気がなくなり呼吸困難に陥ります。

〜検査〜

必要に応じてに血液検査、レントゲン検査を行います。重症でなければ血液検査で明らかな異常は認められません。肺炎が起こった例ではレントゲンで肺に異常が認められます。

〜治療〜

原因がウイルスの場合は特定の治療薬がないため対症療法になり、二次感染を防ぐ抗菌薬、鎮咳薬、気管支拡張薬の注射及び内服を実施しています。また治療反応が悪かったり重症の場合はネブライザー(噴霧治療)も行っています。軽症の場合は約2週間で症状がなくなります。

 

以上がケンネルコフについての紹介です。子犬を迎えて早速ワクチンを打つ予定で来られた際に見つかることもあるので、普段のわんちゃんの状態をしっかりチェックしましょう!

獣医師 日向野