病気

院長の気まぐれブログ その1

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気ってほんと嫌ですね。厄年から色々と経験させてもらいまして、尿管結石痛みで嘔吐し続ける苦しさ、首のヘルニアで寝ても起きても首が痛い苦しさ、そして2週間前に腰のヘルニアで左臀部からふくらはぎにかけての痺れる苦しさ。

患者側になって初めてわかることも多いなと感じました。

 

猫に多い尿管結石:急に元気食欲がなくなり嘔吐を繰り返す

→症状は私と一緒!私は夜間救急病院で3種類くらいの痛み止めを点滴され死の淵から帰還しました。動物の場合は痛みをできるだけとって、腎臓が尿でパンク(水腎)しないように尿管を広げる注射や点滴で回復をはかりますが、それでもダメな時は手術で石を摘出したり、バイパス(尿の流れる別ルート作り)手術をします。

 

ビーグル、チワワ、T・プードルに多い頸部椎間板ヘルニア:首を動かすと激痛が走るため、やや上目遣いで首を動かそうとしない。元気食欲がなくなる。重症例ではふらつき(前肢も含む)や呼吸麻痺により死亡する場合も見られる。

→私の場合はふらつきはなかったのですが、ずっと首から背中にかけて痛みを感じていました。とにかく動くと痛いのでじっとしていたかった。治療に関しては、湿布では全く改善がなく、4種類目くらいの薬でやっと痛みがおさまった。そして、確定診断にはMRIでした。動物の場合はMRIの敷居がやや高いのでふらつきがなければ、まず痛み止めで治療します。私も5種類の薬を使い分けて(併用したりして)治療します。動物にも合う合わないがあると感じます!痛みが改善されなかったり、ふらつきがひどい場合はMRIを撮影して手術になります。

 

M・ダックスフント、T・プードルに多い胸腰部椎間板ヘルニア:段差を嫌がったり、ソファーの飛び乗り・降り時にキャンと鳴いたり、朝起きたら後ろ足を引きずっていること多いです。元気はなくなりますが、食欲は個体差があります。こちらも5%程度ですが脊髄(神経細胞)が死んでいく脊髄軟化症に進行すると1週間程度で死亡してしまいます。

→私の場合は痺れとかがんだ時の痛みですが、痛み止めの飲み薬で少しずつ動けるようになってきました。でも、重いものが持てないのでスタッフに助けられています。。。動物の場合はこちらも数種類の薬で痛みをとっていきます。ふらつきが強い場合や足の先をつまんだ時の痛みの感覚が弱くなっていればMRIを撮影して手術となります。動物の痺れはわかりにくいことが多いですね。

 

動物の痛みって理解されずにいることが多いです。触った時にキャンキャン泣いたりするのは気づいてあげやすいのですが、じっとしているだけや、後ろ足を時々ケンケン(スキップ)したり、猫がキャットタワーの登らなくなったりするのも痛いことが多いのです!いつもと何か違うと感じたらご相談ください!あなたに痛いと訴えているかもしれません!