病気

膝の脱臼って?

こんにちは🌞獣医師の大地(おーじ)です。

いよいよ寒さが本格的になってきましたね。みなさんクリスマスケーキを楽しみになんとかこの寒さを乗り切りましょう!

今日は小型犬さんに多い”膝蓋骨脱臼”についてお話しようと思います。

膝蓋骨はもしかしたら聞き慣れない言葉かもしれませんが、ひざの”お皿”というと想像がつく人が多いかもしれないですね。

膝蓋骨は膝にある楕円形をした骨のことです。膝蓋骨はひざの曲げ伸ばしにあわせて滑るように上下に動いていますが、小型犬や柴犬さんでは膝蓋骨が内側に脱臼してしまう、膝蓋骨内方脱臼という病気が頻繁にみられます。

え?脱臼⁉ってふつう思いますよね。でも肩や股関節の脱臼と違って、膝蓋骨脱臼があってもなんの症状もなく通常通り歩いたり走ったりしている子がほとんどです。

ですが、脱臼することによって痛みや違和感が生じ、一時的に足をつけなくなったり靭帯を痛めてしまうことがあります。また、脱臼を繰り返したり脱臼したまま生活を送ることによって、将来膝の関節炎が生じ、高齢になってから痛みが出ることがあります。そのため、若い時から脱臼による症状を繰り返す、または急激に進行する場合は治療が必要となることがあります。

治療には、外科手術による根本治療とサプリメントや生活環境改善による内科治療があります。わんちゃんの年齢や症状によって推奨される治療が異なるので、歩き方が気になる、たまに後ろ足をあげているなどの症状がある場合はご相談ください!

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