出血と止血

こんにちは。

今月は止血の生理についてお話しします。

ちょっと難しいので簡単に説明できたらと思います。

まず、止血の生理ですが…要は出血しちゃった時にどうやって血が止まるのか?というお話になりますね。

出血とは、血管が障害を受けて血管内を流れる血液が外に出てきてしまう状態です。これに対し、生き物の体は『止血』を行うことで血管の障害を修復し元の状態に戻していきます。

この止血には『一次止血』と『二次止血』があり、それぞれの主役は『血小板』と『フィブリン』になります。

『一次止血』では、血管の収縮と同時に、血小板が血管障害部位に集まり、フォンヴィレブランド因子を介して出血部位に付着していきます。川の氾濫の時に土嚢を積んでいくイメージですね。

『二次止血』では、出血に伴う様々な反応がドミノ式に進み最終的にフィブリンを形成し、血栓となって止血をより強固なものとします。土嚢の隙間を埋めてより強くするような作業ですね。

この2つに止血機構によって、通常、私達やワンちゃん、ネコちゃんの体は、血管外に血液が流出するのを防いでいます。詳しい止血の流れは以下の通りです。

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また、これらの反応が通常通り行われない状態を『血液凝固異常』と呼びます。

原因としては、先天的な要因(免疫介在性血小板減少症、フォンヴィレブランド病、血友病など)や後天的な要因(肝臓疾患やDICなど)が挙げられます。

それぞれの病気のお話はまた来月以降にしますね。ではまた。

獣医師 澤

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