ねこちゃんの爪とぎ
こんにちは。
きょうは猫ちゃんの爪とぎについてのお話です(=^ェ^=)
猫ちゃんにとって爪とぎは一体どんな意味があるのかというと
- グルーミング
古くなった爪の外層を取り除いて爪を尖らせるため
- マーキング
自分の縄張りにしるしをつけるため(視覚的+嗅覚的)
- 体のストレッチ
前肢を伸ばして爪をとぐことで体を伸ばす
- 関心を向けるための行動
爪とぎをしている時に見る、声をかけるなどの反応をすると、爪をとげば飼い主の関心を向けることができると猫は学習する
- 不安、葛藤、不満などのストレスに対処するための転位行動
ストレスを受け、自身を落ち着かせるために爪をといでストレスを軽減しようとしている
きょうの猫村さんでも猫村さんがイライラした時や動揺した時、バリバリ爪とぎをしているシーンがよく出てきますね笑
ちなみに我が家のもんじゃは私のスネで爪とぎをしてきます。家に帰ると必ずされます。先日もズボンに穴が空きました😂
スネに爪とぎをされて困るという相談はあまりありませんが、よく問題になるのは、家具や壁紙をボロボロにされて困るという場合です。
爪をとぐという行動は猫ちゃんにとっては本能的なもので正常行動なので、やめさせることはできません。猫用爪とぎで爪とぎをしてくれないのはもしかすると、素材や置いている場所が猫ちゃんの好みでない可能性があります。
適切な場所に、適切な素材の物を設置してあげましょう。
まず素材ですが、
段ボール、木製、麻縄、綿縄、カーペットやラグなどの布 などがあります。
猫ちゃんによって好みは様々です。
麻タイプ(麻縄)
素材の中で最も丈夫で長持ち。とぎクズがでにくい。段ボールタイプよりも価格が高い。
段ボールタイプ
安くて種類も豊富。比較的好む猫ちゃんが多い。とぎクズが出やすい。長持ちしにくいのでこまめに買い替えが必要。
カーペット・ラグ
カーペットやラグなどにしか爪とぎしたがらない猫ちゃんもなかにはいます。ただし、素材の質や、製品によっては爪がひっかかったり重さがないため爪がとぎにくい場合もある。
木タイプ
木製は高価で種類も少ない。木材は爪が引っかかることが少なく丈夫で長持ち。とぎクズは出やすい。
綿タイプ
麻縄と同じく丈夫で長持ちしやすいが、麻よりもほつれやすい。
設置方法と、設置場所も大切。
爪とぎ用具は、部屋のドア、玄関、ベランダなどの出入り口付近や、廊下や階段に通じる場所に配置しましょう。
より高い場所に爪痕を残し相手に自分の存在を知らせたいので、大型の猫ちゃんには高さもしっかりあるもののほうがいいでしょう。縦におくだけではなく、床に置いて使うものを好む子もいます。様々な形のものが売られていますが、どんなタイプのものでも不安定に動くと猫ちゃんは不快に感じるので、安定したものを選んであげてください。
こんな感じでタワーの爪とぎを使ってはくれていますが彼には少し低いかもしれません。
新しい爪とぎを購入した時はすでに爪をといでいる場所やものに新しい爪とぎ用具をこすりつけておきましょう。
爪とぎされて困るものは布などで覆って保護をするか、猫ちゃんが入れない場所に移動する、あるいは近づけないように工夫しましょう。
もし、望ましくない場所で爪をといでいるところを目撃しても叱らない、声もかけない、見ない(関わらない)ことが重要になります。その付近に猫ちゃん用の爪とぎを用意してあげたり、家具に巻き付けられるタイプの爪とぎもあるので、試してみてください。
猫ちゃんの爪を定期的に切っておくことも不適切な場所での爪とぎ対策のひとつです。しかし、爪切りが大嫌いという子も少なくありません。子猫のうちから、お家で爪切りができるようにしておきましょう。
猫ちゃんが好む爪とぎは?
- 爪とぎに適した素材(効率よく爪の外層を剥がすことができる素材)
- 寝る場所の近く、目立つ場所、出入り口付近
- 十分な長さ(高さ)があり安定したもの
動物看護師 黒田🐈もんじゃ