病気
ウサギのツメダニ症
今年も残すところあと1ヶ月になってきましたね!
長い1年だと感じた人もいれば短いと感じた方もいらっしゃる事でしょう。ちなみに私は獣医師として様々なことを経験し成長できたこともあり、少し長く感じております。笑
さて、今回はその中でも🐰ウサギちゃんについてお話しさせていただきます。
ウサギを飼っている皆様はツメダニ症というものをご存知でしょうか?
これは主にウサギの頭や首、背中などに寄生するウサギツメダニというダニが原因となっています。
このウサギツメダニが皮膚に感染し、卵を産み付けさらに孵化を繰り返していきます。通常は軽度のフケや痒みを引き起こしますが、何らかの影響で免疫が落ちたり体力が低下しているとさらに強い痒み、赤みを起こすこともあります。
注意すべきこと:
- ウサギツメダニは感染したウサギが他のウサギと接触することでさらに感染が広がっていきます。そのため、感染したウサギとの接触を避け、こまめな掃除と風通しをよくして清潔な環境を保つことが重要となります。
- さらに、ウサギツメダニは人にも感染します!!そのためウサギを触った後はしっかり手洗いをしましょう。
診断として、フケをセロテープで採取したり、毛を一部抜いて観察することでツメダニが確認されます。↓
治療として、けものみち動物病院では首に滴下するタイプの駆虫薬を実施しています。ただ、卵には効かないこともあるため、2~3回は駆虫薬を実施しています。
また、同居にウサギちゃんがいる場合は感染リスクが高いことから予防的に駆虫薬を実施することを推奨しています。
ウサギの皮膚で上記の気になる症状がある場合は気軽にご相談くださいませ。
獣医師 日向野