か、かゆい…!
こんにちは!獣医師の大地です。
今回はわんちゃんの皮膚のかゆみについて少しお話したいと思います。
なぜかうちの子は小さいころから体をよく掻いたり耳がかゆくなったりするなーと思われたことはないでしょうか?
3,4か月くらいのすごく幼い時期から掻くことが多いというこもしばしばいます。中には顔をこすりすぎて少し毛が薄くなってしまうことも…。
うちの子当てはまる!という方、もしかするとそれは”食物アレルギー”かもしれませんよ。
食物アレルギーには、肥満細胞という免疫細胞が出すIgEというものが関わっているものと、リンパ球という免疫細胞が関わっているものとに分けられます。
人の食物アレルギーはおもにIgEが関与しているものがほとんどで、基本的には食事を食べてから数十分から1時間以内に症状が現れます。それに対して、わんちゃんの食物アレルギーはリンパ球が関わっているものの方が多く、人と違って症状はフードを食べてから5,6時間後から翌日に症状が現れます。そのためかゆみの原因がフードと気が付くのは少し難しいことがあります。
食物アレルギーの一番の特徴は、幼いころからのかゆみです。とくに、リンパ球が関わるかゆみは2,3か月齢くらいのときからみられることがあります。
「そういえば小さい時に外耳炎と診断された」「小さいころからよく顔をこすっていたな」など、思い当たることがあり、かつ今かゆみにすごく困っている方はお食事の工夫で症状が改善するかもしれません!
ただし、IgEのタイプとリンパ球のタイプの食物アレルギーでは、それぞれ選択するフードが違います。そのため、一度フードを変えても改善がなかったしな…と思ってるそこのあなたも、もしよければ一度ご相談ください!
また、みなさまにご報告なのですが、私は3月下旬に退職することとなっております。今診させていただいている方々には大変ご迷惑をおかけしますが、あと1か月ほどは引き続き診察させていただきますので、その際はどうぞよろしくお願いいたします!