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犬の関節リウマチ

みなさんこんにちは!

今回は若い子から中高齢の子にみられる関節リウマチについてお話しします。


<関節リウマチとは>

免疫介在性びらん性多発性関節炎とも呼ばれ、自分の免疫が何らかの理由で関節を攻撃してしまい、関節に炎症が起きてしまう病気です。原因は不明ですが、5歳前後の中年の小型犬に多く、進行性の病気なので早期発見が大事となってきます。特にシェットランド・シープドッグ、ミニチュアダックスフント、トイ・プードル、チワワに多いとされています。

 

<症状>

●初期

発熱、活動性の低下、食欲不振などがみられ、跛行(びっこをひく)はみられないことがおおいです。

●中期

明らかな跛行がみられ、特に遠位の関節に左右対称性の関節の腫脹が認められます。

●末期

多くの関節が壊されてまっすぐ起立したり歩行したりすることが困難となります。

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<診断>

まずは上記の症状が診断を進めていく上で重要となってきます。検査としては関節液検査にて特徴的な所見がみられます。血液検査では炎症の数値の上昇が、進行した症例ではレントゲンにて関節に破壊や変形が認められます。

 

<治療>

進行性の病気であるため、早期治療が重要となります。主に抗炎症剤免疫抑制剤によって進行を遅らせます。肥満の犬では足の負担を減らすために減量が必要となります。

 

跛行を示す病気はたくさんありますが、今回のリウマチのように早期発見が重要となる病気もあるため、症状がある場合はぜひ一度ご相談くださいませ!

獣医師 日向野