スタッフ話

破折に注意しましょう🦷

タイトルに「破折に注意しましょう!」と書いておきながら、私の犬は歯が2本折れています…😓
知らない方も多いのですが、わんちゃんの歯は実はとても折れたり欠けたりしやすいのです。

破折の主な原因は事故などの外傷から起こるものもありますが、奥歯が欠ける理由のほとんどは硬いものを噛むことで起こります。
上下の裂肉歯(上顎第4前臼歯と下顎第1後臼歯)が硬いものを噛む際に、歯が横にしなって縦割れします。

デンタルケアのつもりで硬いものをたくさん与える方が多いのですが、
硬すぎるものを長時間好きなだけ噛ませていると歯が欠けたり歯髄が死んだりする可能性があります。
硬いものの例
蹄(ひづめ)骨、乾燥豚耳、鹿の角、ペットボトルのフタ、ヒマラヤチーズ などです。

欠けた歯や歯髄が死んだ歯を見つけたら

欠けた歯をそのままにしておくと、歯髄が死んで歯が溶けたり、歯根周囲が化膿したりすることがあります。
歯髄の露出(露髄)が見られた場合、歯髄の状態と歯髄が露出していた時間が治療法の選択と予後になります。
つまり、歯の欠け方や状態によっては歯を保存することができるのですが、抜歯が必要となることも少なくありません。

私も、自分の犬の歯が折れたことに気がついていたのですが、1年程放置していたところ折れた歯の断面がだんだん黒くなってきて、さらに歯肉にまで炎症を起こしてしまいました。
最近では大好きだったガムを与えても、あまり喜ばなくなって痛がるようになったので抜歯することにしました。

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犬歯の手前の歯が黒くなっているのがわかるでしょうか?
反対側も同じように折れた歯が黒くなっていました。やはり歯根部に炎症を起こして膿が出ていました。
IMG_7551抜歯後の写真です。

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噛むことはわんちゃんにとってとても大切ですが、硬すぎるものを噛ませて歯が折れてしまわないように、
ガムなどを与える際には十分注意してあげてくださいね🦷IMG_7588

黒田🐶ちょこたん