白内障
白内障は眼の中の水晶体という部分が白く混濁する病気です。
人の白内障は馴染みのある病気ですが、犬の白内障には人と異なる点がいくつかあるので、それを知っていただければと思います。
白内障になる原因
犬では遺伝的な要因があると考えられており、白内障になりやすい犬種があります。
好発犬種はボストンテリア、コッカースパニエル、フレンチブルドッグ、ミニチュアシュナウザー、ミニチュアピンシャー、プードル、柴犬、ウェスティなど…その他にも多くの純血種で報告があります。
発症時期による分類
先天性:先天的、非常に稀
若齢性:6歳未満で発症、一般的に進行が早い
老齢性:6歳以上で発症
人では高齢になって白内障を発症するイメージだと思いますが、犬の場合は若齢性が多いと言われています。さらに、その若齢性の白内障は進行が早い場合が多く、早いものではわずか1週間であっという間に水晶体が真っ白になってしまうこともあります。
ステージ分類
水晶体の混濁の程度によって4つのステージに分けられます。
初発白内障:混濁が全体の15%未満
未熟白内障:前期(15-50%)、後期(50-99%)見えづらさが出てくる
成熟白内障:100%、視覚なし
過熟白内障:水晶体繊維の液状化が起こった状態
白内障が進行すると…
もちろん水晶体が濁ることで、目が見えにくくなるので、物にぶつかるなどの症状が現れます。
また、未熟白内障以降になるとぶどう膜炎という炎症反応を引き起こします。さらにぶどう膜炎に続発して、緑内障や網膜剥離、水晶体の脱臼を引き起こすと、目に痛みが出たり、失明してしまう場合もあります。
治療
白内障の進行度によって異なります。
初発〜未熟白内障
・進行を予防するための点眼もしくはサプリメント
・定期的な検査
成熟〜過熟白内障
・進行に伴う合併症の予防もしくは治療として抗炎症剤の点眼
・白内障の手術
白内障の根本的治療には手術しか方法はありません。しかし、手術をするタイミングの相談や進行度合いのチェック、合併症を防ぐためには定期的な検査が欠かせない病気です。わんちゃんや猫ちゃんの眼が白いかなと感じた際には相談してください。
獣医師 茶谷