緑内障
緑内障とは眼圧が上がる病気のことで、放置すると失明することもあり、非常に緊急性が高い疾患です。
原因
眼球の中には房水という液体があり、常に産生と排出が行われています。
正常な眼では、ちょうど良いバランスで房水の産生と排出が行われているのですが、産生される量が排出される量を上回ってしまうことで、眼圧が上がってしまった状態が緑内障です。
眼圧が高い状態が続くと視神経や網膜にダメージを与えてしまい、最終的には視覚を失ってしまいます。
症状
緑内障を疑う場合は下記のような症状が見られます。
目の痛み(しょぼつき、目を擦る)
涙が多い
充血
白く濁る
物にぶつかる
眼球の拡大
好発犬種と年齢
柴犬、アメリカンコッカー、シーズー、ビーグル、チワワなどで発症が多いとされています。
また、年齢は7-9歳ごろでの発症がピークとなります。
治療
眼圧を下げるための点眼薬を用います。
点眼薬には、房水の産生を抑制する作用や、排出を促進する作用など、さまざまな種類があるので、眼圧を確認しながらそれぞれの子にあった点眼を選択します。
一方、点眼で眼圧のコントロールができない場合や、わんちゃんの性格や飼い主の事情により点眼自体ができない場合は外科的治療が適応となります。
具体的には隅角インプラントといって房水の排出を促進するチューブを眼に設置する方法や、眼内レーザー毛様体光凝固と言って房水産生を抑制する方法などがあります。
すでに視覚を喪失している場合は、痛みを和らげる目的で眼内に薬物を投与して房水産生を抑制する方法や、眼球摘出術や眼内シリコン挿入術などが行われます。
片眼に緑内障を発症したわんちゃんでは、もう一方の眼でも緑内障を発症する確率が高いため注意が必要です。
緑内障は治療の開始が遅れると視覚を失ってしまうリスクが高い病気なので、わんちゃんの眼に違和感を感じた場合はなるべく早めに病院を受診しましょう。
獣医師 茶谷