未分類

実は副腎皮質機能低下症かも…?

食欲が少しずつ落ちてきた、最近元気がない気がする、下痢や嘔吐の症状がなかなか良くならない…など年齢や環境のせいかなと見過ごしていませんか?

もしかすると副腎皮質機能低下症(アジソン病)という病気かもしれません。

副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンが不足することによって起こる疾患です。

病態

原因は様々ありますが、最も多いのは副腎皮質が自己免疫的に破壊されて生じると考えられています。

好発年齢・犬種

1歳〜6歳の雌犬で好発し、日本ではトイプードルやパピヨンなどでの発生が多いと言われています。
また、犬での罹患率は0.06〜0.28%(1,000頭中0.6〜2.8頭)です。
一方、猫では極めてまれで、これまでの報告数はわずか30例程度です。

症状

上にも書いたように、
食欲不振
元気消失
下痢、嘔吐
体重減少
多飲多尿
徐脈、振戦、痙攣など

初期はストレスがかかった時に調子が悪くなる場合があります
また、重度の副腎皮質機能低下症では最終的に循環障害からのショック状態に陥る場合もあります。

診断

臨床症状や血液検査、超音波検査などから副腎皮質機能低下症の疑いがある場合は、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)刺激試験という検査を行い、確定診断となります。
この検査はACTH製剤投与前と投与1時間後のコルチゾール濃度を測定することで副腎皮質の予備能力を調べることができる検査です。

治療・予後

コルチコステロイド剤の補充療法を行います。
生涯にわたって薬を飲み続ける必要がありますが、適切に治療することで、寿命を全うすることができます。

獣医師 茶谷