敗血症について

おはようございます。

今月は「敗血症」についてのお話をしたいと思います。

まず、この病態のお話をする時に、「敗血症って何?」とよく聞かれるのですが、ざっくり言ってしまうと「感染で生じた過剰な炎症反応が制御できない状態」です。具体的には以下の流れで重症化していき生命に関わっていきます。

①細菌感染→②全身の炎症反応症候群(SIRS)→③低血圧と循環血液量の低下→④播種性血管内凝固症候群(DIC)と臓器障害→⑤多臓器不全とショック

子宮蓄膿症や胆嚢破裂、消化管穿孔などに次いで感染が広がっていくケースが多いため感染部位の特定と抗菌薬の投与はもちろん大切です。

ただし、すでに重篤化していることが多いため、状態を安定化させるために輸液と昇圧剤による循環の管理を同時に進めることが重要です。

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敗血症の症例に対して、抗菌薬を投与するまでの時間が1時間経過する毎に死亡率は7.6%、敗血症性ショックの症例に昇圧剤を投与するまでの時間が1時間経過する毎に死亡率は5.3%上昇するといったデータもあります。

馴染みのない病気のお話でしたが、どれだけ早期に診断し治療を開始できるかが皆さんの大切な家族を救えるかに関わってきます。体調が悪い場合はできるだけ早く病院で相談を受けて下さいね。

獣医師 澤

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