病気

麻酔のお勉強

こんにちは。

苦手なブログ第2弾です。

今月は麻酔のお話を少しだけさせてもらおうと思います。

麻酔はワンちゃん、ネコちゃんたちの痛みや恐怖を和らげながら、より安全に処置を行う上で欠かせないものの一つです。自分たち獣医師は、局所麻酔や全身麻酔などその時の必要性に応じて様々な種類や方法で麻酔をかけます。

みなさんが一番頭に思い浮かべるのは手術の際の麻酔だと思います。実際、毎日の手術の中で複数の薬を組み合わせ、それぞれの薬の長所を生かしながら短所を補って安定した麻酔を維持するように努めています。

実際には、トランキライザー(不安を取り除く薬)や痛み止め、鎮静剤、副交感神経遮断薬、全身麻酔薬などを組み合わせて挿管し、イソフルランという吸入麻酔で安定させモニターしながら維持しています。必要に応じて局所麻酔を併用したり、硬膜外麻酔を使ってみたり…多種多様な形で一番その子に良い方法を選んでいます。

このような麻酔の導入と維持は、よく飛行機の離陸と飛行、着陸に例えられます。そしてこの飛行機の操縦は看護師さん達のモニタリングによって成り立ち、獣医師の判断によってより安全なものとなります。自分たちの手術にとって看護師さんによる麻酔維持は無くてはならないものであり、毎日毎日本当に助けられてばかりです!

けものみち動物病院で経験の浅い看護婦さん達は、自分たちと一緒に麻酔の勉強会をしながら理解を深め、より安全な麻酔が行われるように頑張っています。こんな感じです。

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きっと今勉強を頑張っているこの子達の気づきや判断で命を救われる動物達がこれから沢山でてくるんだろうなと思います。自分も負けないように努力していかなきゃですね!
そしてこれからも看護婦さん達の仕事に対するリスペクトを常に持ち続けられる獣医でありたいなと思います。

 

獣医師 澤