脾臓の腫瘤

こんにちは。

梅雨ですね。

バイク出勤の自分は雨だと1時間ずぶ濡れになるので早く夏の青空が広がって欲しいなと思っています。

さて、今月は脾臓の腫瘤性病変についてお話しします。

近年、超音波検査機器の普及に伴い脾臓の病変を早期発見できることが増えてきましたが、それでもお腹の膨らみでやっと異変に気づいたり、腫瘍の破裂に伴う出血性ショックで緊急手術となるケースも少なくありません。

一般的には、脾臓の病変のうち3分の2は腫瘍性病変であり、さらにその腫瘍性病変の3分の2は悪性腫瘍と言われています。僕たち獣医師はこれをよく3分の2ルールと呼んでいます。

脾臓の役割は、乳幼児期の血球(赤血球,白血球,血小板)産生です。また、古くなった血球を処分したり、血液を貯えたりする働きのほかに、リンパ球(白血球の一種)の産生や血液中の異物の処理など免疫に関する働きもしています。

『脾臓を摘出しても大丈夫なの?』とよく質問されますが、骨髄で血球が生産されるため問題ありません。

脾臓に病変が見つかったときには、基本的には脾臓の全摘出手術が推奨されます。

手術は病変を含む脾臓全体をお腹から引き上げ、脾臓に繋がる血管(脾臓動静脈、単胃動静脈、左胃大網動静脈など)を結紮し、脾臓を摘出するといった極めてシンプルで分かりやすいものです。摘出の際、止血の再確認と肝臓などへの転移所見がないか確認してお腹を閉じます。この時、僕たちが願うのは『この病変がどうか悪性腫瘍ではありませんように』です。

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脾臓の病変は初期では症状として現れにくく、検査なしで発見することは極めて困難と言えます。ペットドッグなどで早期発見に努めることも大事ですので気になる方はぜひ一度病院で相談してくださいね。

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