病気
犬回虫
みなさんこんにちは!
気温もだいぶ暖かくなってきてワンちゃんのお散歩も楽しく行ける時期になってきているのではないでしょうか?
今回はワンちゃんのお腹に寄生する犬回虫についてお話しします。
犬回虫は主に感染した犬の糞便に排出され、それを他の犬が経口的に接種することで感染が成立します。その他、感染した母犬から子へ胎盤や乳汁を介して伝播することもあります。
成犬では通常無症状であることが多く、特に6カ月齢までの子犬によく見られると言われています。感染した子犬の糞便への排出は生後4週間で始まります。
発症した場合には下痢や嘔吐、発育不良やお腹が膨れるなどの症状が見られます。また、人にも感染するケースがあり、感染した人では様々な内臓や目に寄生することがあり、人における確実な治療は難しいと言われているので、非常に気をつけなければいけません。
犬における治療に関しては有効な抗線虫薬によって駆虫をしています。
もし飼っている子犬の糞便から細長い虫が出てきたらぜひご相談ください。
獣医師 日向野