病気
毛包虫症(ニキビダニ)
みなさんこんにちは!
いよいよ夏に向かって暖かくなってきましたね。
今回はニキビダニについてお話しします。
ニキビダニは動物の毛穴に寄生するダニの1種で、健常な動物の皮膚にも常在していますが、甲状腺機や副腎などの内分泌系疾患や糖尿病などの基礎疾患により増殖し、症状が顕在化することがあります。
体長0.2mm~0.3mmで細長い形をしており、毛穴の中で卵を産みそこで一生を過ごします。
幼犬では4~18ヶ月齢で発症することが多く、猫では稀な疾患となっています。
症状としては顔の周囲や頸部、四肢の先端に脱毛を起こすことが多く、細菌感染が起こると痒みを伴います。
検査として主に抜毛検査、皮膚掻爬検査を行い、鏡検により毛包虫の存在を確認します。
治療としては基礎疾患の治療や駆虫薬による駆除を行い、数ヶ月後に再検査にて毛包虫が消失したことを確認します。
上記のような部位に脱毛が見られましたらぜひご来院くださいませ。
獣医師 日向野