マダニに注意!SFTS!
こんにちは、今年の大阪の梅雨はもう終わったのか、終わっていないのか困惑しているこの頃の獣医師 木村です。
最近徐々に暖かくなってきて、マダニさんの活発な季節が近づいてきましたね。
今回は、そんなマダニさんが媒介する、比較的新しい感染症「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」についてお話したいと思います。
1.どんな病気?
吸血によりマダニからイヌ、ネコへと感染し、その感染した動物に咬まれたり、舐められたりすることでヒトにも感染する病気です。西日本を中心に毎年60~100名程度のヒトの患者が報告されています。
症状は、動物では発熱や消化器症状等を示し、ヒトでは倦怠感、発熱、消化器症状、神経症状など様々で、特に高齢者は重症化して死亡する場合もあります。ヒトの致死率が国内では約6~30%というのも怖いところですね。
2.治療法について
この感染症は、2011年に中国で新しい感染症として流行が報告された病気ということもあり、特効薬は現状なく、対症療法しかありません。
3.予防法
お散歩などで、マダニが潜む草むらや藪に行った後は、動物の体にマダニがついていないかよく確認しましょう。また、飼い主自身も長袖の服を着用するなどをして予防できます。
(Elanco ホームページより引用)
万一、マダニの付着が確認された場合は、自分で取りたい気持ちをグッとこらえて、動物病院へお越しください。
このようにマダニの付着を予防することも大切ですが、手軽に予防できるという面では、予防薬を使用して頂くことをお勧めします。これからの季節、わんちゃんとキャンプなど、アウトドアに出かける予定の方はしっかりと予防していきましょう!
もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
<NIID 国立感染症研究所>
https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/3143-sfts.html
https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/2287-ent/3964-madanitaisaku.html
https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/sfts-iasrtpc/8982-473t.html
獣医師 木村