役立つ話
写真、動画は重要な診断材料なり!
「どんな下痢をしていますか?色は?柔らかさは?粘液交じり?血便?」
こんなことが、普段の診察で聞かれることって少なくないですよね?
そして、これらの質問に、記憶を頼りに答えていくのって、案外大変なことだと思ったことはありませんか?
実はこれらの質問は、実際の下痢の写真があれば、より迅速に、ある程度の正確性をもって解決することが可能になるケースが少なくありません。
私たちが診察をしていくうえで欠かせないのが問診です。その際に、基本は言葉のやり取りで、病気の状態を探っていくのですが、その際に、オーナー様に写真や動画を持参して頂くことが、その子の病気の状態をいち早く理解するのに有効になる場合があります。実は、最初の下痢の例の他にも、たくさんの病気で有効な診断材料になるので、ぜひ動物病院にかかられる際の参考にしていただけたらと思います。
- 下痢
- 嘔吐物
- 吐いているときの様子
- 誤食物(特にサイズ、形状の参考になります。)
- 排尿、排便の様子
- 痙攣、発作、失神
- 肢が痛そう、引きずっている、挙げている
- ふらつき、歩き方がおかしい
- 異常行動(くるくる同じ方向に歩く、空気を噛もうとしている、など)
- 咳
- くしゃみ
- 異常な呼吸音(ガーガーする、など)
- 異常な呼吸様式(開口呼吸、頻呼吸、苦しそうなど)
大事な家族の様子がおかしいときに、写真や動画なんて撮影する余裕はありません!なんて声も聞こえてきそうですが、いち早くその異常の原因を解明するためにも、心配な気持ちをぐっとこらえて、ぜひ撮影をしてきて頂けたらと思います。
ではまた!!
獣医師 木村