病気

ウサギの歯科疾患について

みなさんこんにちは!

今年度初回のブログはウサギちゃんの歯科疾患についてお話したいと思います。

まずはじめに、ウサギちゃんの歯の特徴からになります。ワンちゃんやネコちゃんと比べて一番特徴的なのが『常生歯』といって常に歯が伸び続けることです。前歯も奥歯もです!ちなみにモルモット、チンチラ、デグーなども同じ特徴で、リスやハムスターは前歯だけが伸び続けます。歯の成長速度は10~12cm/年くらいで基本的には咀嚼することによって削れ、形を維持しています。面白いですよね!

また、歯が伸び続ける動物なのでそれに伴う病気も多いです。例えば、切歯や臼歯の不正咬合、歯原生腫瘍、歯肉炎…etc。そしてそれに伴う症状(食欲低下、湿性皮膚炎、膿瘍、眼科疾患、呼吸困難など)から歯の問題がないかを確認してあげることが大切です。

不正咬合などの原因には餌の問題(牧草をしっかり食べさせているか)や遺伝的問題(例えばドワーフ種は鼻が短いので歯の生えるスペースが狭く問題が生じやすい)もあるのでおやつやペレット中心の食事をしている場合は注意してくださいね。

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獣医師 澤