おしっこ、出てる?
こんにちは。獣医師の大地です。
最近急に寒くなってきましたね。寒暖差は人にとっても動物にとっても堪えますね。
ところで季節によって動物に起こりやすい病気があるのはご存じですか?
今回は寒い時期に起こりやすい病気として、尿道閉塞をご紹介します。
尿道閉塞なんて聞いたことない!って人は案外少ないんじゃないでしょうか?人でも男性の病気として有名ですよね。
動物でも石や砂が尿道につまってしまうことによって尿道閉塞が起こることがあります。
よく聞く病気=わりと身近な病気=ちょっとした病気ととらえている方もいるかもしれませんが、実は尿道閉塞は命に関わる可能性のある重大な病気なんです!
イメージしやすいと思いますが、尿道閉塞は尿道の細い動物に多いです。動物種でいうと犬より猫、女の子より男の子のほうがかかりやすい病気です。尿道閉塞を放っておくと、おしっこはしたいんだけども出ない状態になってしまうので、何分もずっとトイレに座っているという状況が起こります。おしっこには本来なら体の外に排出するべき老廃物や毒素が含まれているので、おしっこが出ないと毒素が体にたまってしまいます。その結果、腎臓に重篤なダメージが起こり最悪の場合亡くなってしまうこともあります。
「じゃあ尿道閉塞になってしまったらもう終わりなの?😿」と思う方もいるかもしれませんが…
いいえそんなことはありません!!
尿道閉塞は飼い主様がいちはやく発見し、すぐに病院を受診することで大きな問題になる前に治療することが可能です。
それと、尿道閉塞はとても痛くて辛いんです😿。そのような状況を長引かせないためにもたかがおしっことは思わずに、常に自分で話すことのできない大切な家族の排尿状況には気を使ってあげてください。
尿道閉塞は冬に多い病気なので、特にこれからの時期は気をつけてあげてくださいね!
少しでも心配なことがあればいつでもご相談ください!!