食ムラについて②
こんにちは。8月も終わりですが、とても暑い日々が続いています。
熱中症に気をつけてください。無理せずクーラーをつけて過ごしましょう‼︎
前回の続きで今回は食事の与え方と食事時間の使い方についてご紹介していきます。
食事の与え方と食事時間
ごはんを様々なごほうびとして使う
普段の食事を様々な練習のごほうびにしてみましょう。
例えば…
- しつけ(おて、お座り、待て)
- トイレトレーニング
- お散歩中のアイコンタクト
- 歯磨きなどのお手入れ
子犬時代は1から教えていくことがたくさんあります。
教える時に、ご飯や食事時間を利用することはとても食ムラの予防に適しています。
飼い主の指示に従う→ご飯を食べることができる‼︎
ということを繰り返していると、ごはんを食べる習慣を作りやすいです。
飼い主の指示に期待し、人とのコミュニケーションを大事にするようになっていきます。
指示に耳を傾けてくれることは、子犬時代にいろいろな行動を教えていく時のすべての土台になります。
子犬時代に色々試してみましょう‼︎
食事中の攻撃行動を予防する。
子犬には食べ物を食べている時に人が近づいてきたら、取られてしまうなどの悪いことが起きるより、人が来るといいことが起こると学習させていくことが大切です。
子犬がごはんを食べている最中に、より美味しいもの(ふりかけなど)を追加して入れることで、ごはん中に人が近づくことに対して、いいイメージを持つことができると攻撃行動が予防できます。
食事中に近づくと、食べる速度が上がる、食べ物を守ろうとして唸るなどの行動がある場合は、この練習をしてしまうと噛まれるなどの危険があります。
この行動がすでにある場合は、※行動診療を専門とする獣医師に相談、しつけ教室に通うなど早急に対応をしましょう。
食べ物を守る子犬に対して叱ることは避けましょう。叱られることで、人は自分にとって食べ物を奪い合う対象になってしまい、問題が悪化することがあります。
このように食事の与え方や食事時間を工夫してみることも、とても大事です。
※行動診療とは…吠える、怖がるなどの悩み。噛む唸るなどの攻撃行動、尻尾を追い回す傷になるまで舐めてしまう自傷行動などを獣医学的な面も考慮しながら治療を行います。
そしてご飯中の問題行動が起こらないように子犬の時から工夫してみましょう。大人になってしまったわんちゃんでも、酷い場合は改善していくように対応しましょう。
次回は人との食事の時に気をつけることや、おもちゃの紹介をしていきます。
山下