老犬・老猫の栄養管理①
こんにちは!
加齢の速度はその子によって異なりますが、ワンちゃん、ネコちゃんの老齢期は7歳頃〜、大型犬の子は5歳頃〜とされています。
今回は老齢期のワンちゃん、ネコちゃんの食事管理で気をつけることを項目に分けてご紹介していきます🐕🐈
水
老齢になると喉の渇きに対する感覚が低下し、飲水量が減少します。
また、腎機能も低下していくため尿を濃縮する能力も弱まり、脱水症状も起こりやすくなります。
脱水を起こしていると以下のような症状が現れることがあります。
・背中の皮膚をつまみ、元に戻るまでに2秒以上かかる(ツルゴールテスト)
・いつもより尿量が少なかったり、尿の色が濃い
・眼が落ち窪んでいる
犬は1日に1kgあたり40〜60ml、猫は1日に1kgあたり50ml前後の水分量が必要とされています。
飲水量を増やすために、行動範囲に複数箇所お水を置いてあげたり、ウェットタイプのフードをあげてみたり、フードに水分を加えてみたり、いつでも新鮮なお水が飲めるように工夫をしてみてあげてください。
脱水状態が続くと血栓ができて詰まってしまったり、ショック状態で死に至る可能性もありますので、体の状態や、おしっこ、飲水量などのチェックをしてあげてください。
エネルギー
加齢に伴い筋肉量が減少し、基礎代謝が低下していき、体脂肪が増加しやすくなります。
また活動性も低下してくるため、成犬・成猫時と同じフードをあげているとカロリー過剰摂取になり肥満になってしまうリスクが高まります。成犬・成猫用のフードを食べていて、ぽっちゃりしてくるようであればシニア用フードやダイエット食への切り替えも検討し、適正体重を維持しましょう。
年齢がさらに進むと味覚や嗅覚の感覚機能の低下や歯周病の影響で食欲が低下し、胃腸の消化・吸収能力も衰えてくるため、痩せてくる子が増えてきます。
このような子ではカロリー制限はせず、少ない量で必要なカロリーを摂取できるようなごはんをあげるようにしましょう。
シニアの子では噛む力や消化能力も低下するため、ごはんをぬるま湯でふやかしてあげると食べやすく、胃腸にもやさしくなります。
他にも食器の高さを肩ぐらいの高さにしてみたり、香りの強いものをトッピングしたり、食べるのがしんどくならないような工夫をしてみてあげてください。
鈴木