役立つ話病気
避妊・去勢手術
こんにちは!今回は避妊・去勢手術についてお話します。
生殖器を取ってしまうことや、健康な子にメスを入れることに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、不妊・去勢手術によって防げる病気や、問題行動の抑制という大きなメリットがあります。
今回は避妊・去勢手術で防げる病気をご紹介します。
子宮蓄膿症
子宮蓄膿症とは
子宮で細菌感染が起こり子宮の中に膿が溜まる病気です。
治療が遅れてしまうと、その細菌が産生する毒素が全身に周り命を落とす可能性や、子宮に溜まった膿がパンパンになり破裂して亡くなってしまう可能性もあります。
症状
- 陰部から膿が出ている
- 飲水量、尿量の増加
- 食欲、元気の低下
- 発熱、嘔吐
- 下腹部が張っている
などがありますが、これらの症状が必ず見られるわけではありません!
治療
基本的には外科治療で卵巣・子宮全摘出が行われます。
ただ、子宮蓄膿症で来院した子は状態が悪い子が多いので麻酔のリスクがかなり上がります。
内科治療を行う場合もありますが、子宮が体の中にある限り再発を繰り返すことがほとんどなので、手術することが望ましいです。
予防
確実な予防方法は避妊手術をすることです。
子宮蓄膿症は7歳以上の未避妊のわんちゃんで約7割の子が発症すると言われていて、もっと若い年齢で発症する子もいます。
高齢になってから麻酔をかけて手術をするよりも、若くて元気な時にする方が体への負担も麻酔リスクも少ないです。
他にも避妊手術をすることで防げる病気があるので、またご紹介します!
鈴木