犬猫さんの虫歯🦷
皆さんは犬や猫にも人間と同じように虫歯はあるの?と疑問に思ったことはありますか?
人間と同じく犬猫さんにも虫歯ができることはあります。
しかし、人間では虫歯はよく見られますが、わんちゃんはあまり見られず、ねこちゃんはほとんんど見られません。
これは口腔内の環境が、人間は弱酸性で、犬猫さんは弱アルカリ性だからです。
犬猫さんの唾液はpH8~9と高いため、虫歯の原因となる菌が繁殖しにくいです。
犬猫さんは口腔内の環境が弱アルカリ性なことで、虫歯になりにくい一方、歯垢が歯石に変わる期間が人間よりも短く、歯周病菌が増えやすいといった違いもあります。
虫歯になると、歯の硬い組織(エナメル質やセメント質、象牙質)が腐食します。
腐食の程度によって治療が異なります。
ステージ1
エナメル質にのみ欠損が見られ、ステージ2では象牙質まで欠損が見られます。ただし、歯髄までは腐食が認められないです。
ステージ3
歯髄にまで腐食が認められます。
ステージ4
歯冠の構造が明らかに損なわれます。
ステージ5
歯根は残っているものの歯冠の大部分が欠損している状態です。
治療
ステージ1・2
虫歯が起こっている壊死した象牙質やエナメル質を除去し、歯冠修復を行います。
ステージ3
虫歯が歯髄までいっているものの、根尖周囲病巣が見られない場合は歯内治療を行ってから歯冠部を修復します。
ステージ4・5
根尖周囲病巣が明らかにあるなら抜歯が第一選択です。
人間では、デンタルケアによくキシリトールが使われますが、犬猫さんにとってキシリトールは危険な食べ物です。
キシリトールを食べてしまうと、低血糖が引き起こされたり、嘔吐、沈うつ、発作、肝障害などの有害事象が引き起こされる可能性があります。
犬猫さんには、犬猫さん用のデンタルケアグッズ(歯磨きペースト、歯磨きシート、歯磨きガムなど)を使って、お家の環境を整えてあげてください!
お家の子のお口の中が気になる方はお気軽にご相談ください。
獣医師 児島🐾