病気

犬猫のリンパ節が腫れている?その原因は?

以前に私が体表リンパ節についてのブログを書きましたので、まずは普段から触れるリンパ節がどこにあるかチェックしましょう!

👉【犬の体表リンパ節】病気のサインを普段から観察しよう!

スキンシップの一環として触っていると、リンパ節が腫れた時に気づくかと思いますが、今回は『リンパ節が腫れる』とは一体どういった原因を考えるべきかについて解説します

リンパ節が腫れる原因

リンパ節が腫れる原因は以下の原因が考えられます。

①リンパ腫

リンパ腫とは、リンパ球(白血球に含まれる免疫の細胞の1つ)ががん化したもので、悪性腫瘍に位置付けられます。犬では多中心型リンパ腫という、全身のリンパ節が腫れてくるタイプが多いと言われています。猫においては、全腫瘍の1/3が造血系腫瘍であり、その中でさらに50~90%がリンパ腫と言われています。猫では様々なところにリンパ腫が発生しやすいです。手術や抗がん剤が必要となりますので、早期発見が理想です。

②悪性腫瘍の転移

悪性腫瘍では、転移しやすいものとしにくいものがありますが、基本的には近くのリンパ節に転移した後に、全身に転移して行くことがほとんどです。リンパ節転移を起こしている場合は予後の評価や、抗がん剤の適用などの評価に役立ちます。

③感染症

細菌感染やウイルス感染を起こした時、その原因に対して免疫が応答することで、感染を起こした部位の近くのリンパ節が腫れます。基本的には感染症に対する治療でリンパ節の腫れは落ち着きます。

④炎症、自己免疫疾患

外傷などの炎症がメインの病態でも周囲のリンパ節が腫れることがあります。また、自己免疫疾患(動物が持つ免疫が、本来攻撃することのない自身の組織を攻撃してしまう病気)でもリンパ節が反応して腫れてしまいます。

まとめ

リンパ節が腫れる』ことは様々な病気を示唆しており、特に腫瘍が関わってくることも多いため、普段からしっかりスキンシップの一環として触っておくことが大事になります。リンパ節はほとんどが左右対称性に存在しているので、片方だけ腫れている場合は気付きやすいですが、両方とも腫れている場合は普段との比較をしないと気付きにくいでしょう。早期発見を目指して愛犬、愛猫をいっぱい触ってあげてください!

獣医師 日向野