シニア犬

年齢を重ねる③

前回は高齢期の犬の食事、排泄のケアについてお話しました🌱

今回は高齢期の生活のケアについてお話していきます

お散歩

高齢期になると運動機能に異常を持つことが多いですが、その程度はさまざまです。

体力の低下や、心臓病などの疾患によって運動することがしんどくなりやすく、お散歩を嫌がる場合があります。

また、慢性的な関節症を持っている子では飼い主さんが動物の痛みに気づかない場合があります

気づきやすいポイントと工夫

1、今まで行っていたお散歩コースの途中で疲れるようになる、積極的にお散歩に行きたがらなくなる

→お散歩コースを見直し、長距離のお散歩は控えるようにする

2、階段の上り下りを嫌がる、ソファなどに飛び乗らなくなる

→階段は抱っこしてあげる、段のあるお散歩コースは避ける、家の中の段差にはステップを置いてあげる

毎日行くお散歩だからこそ、少しの工夫で負担が軽減されます。

また、日常生活の中でできなくなったことなど、変化があった場合は記録しておくと慢性的な痛みなどに気づきやすくなります

感覚、生活様式

高齢期になると視覚、聴覚など、感覚器の低下が起こるようになります

また、寝ていることが多くなったり、家の中でよく滑るようになったり、生活でも気をつけることが増えていきます

気づきやすいポイントと工夫

1、視力の低下により物によくぶつかるようになる

→見える位置から近づくようにし、触るときは声をかけながら触れるようにする

2、聴力の低下により音に対しての反応が鈍くなる

→視覚を利用した、ハンドサインを使ってコミュニケーションをとるようにする

起こす時は急に体を触るのではなく、床を振動させて起こすようにする

3、嗅覚の低下によりご飯の位置が分からなくなる

→ご飯の位置や高さ、食器は変えないようにする

4、足腰の力が弱くなり、部屋で滑ることが多くなる

→床材を滑りにくいものに変える

5、寝ていることが多くなり、褥瘡ができる

(褥瘡とは寝たきりなどで体の同じ場所に長い間力が加わり、その部分の血の巡りが悪くなって皮膚や筋肉が傷つく現象のことです)(床ずれとも呼ばれます)

→寝たきりになる前から体圧分散などのマットを使用したベットに変える

→定期的に寝ている向きを変えてあげる

→褥瘡ができてしまったら尿や便などで汚れたらすぐ拭き、乾燥させて清潔を保つ

最後に

高齢期に入るにつれてたくさんの工夫が必要になっていきます

実際に今お家のわんちゃん、ねこちゃんの介護をされている方もいらっしゃると思います。

些細なことでも不安なことがあれば獣医師、看護師にお気軽にご相談ください

愛玩動物看護師 三好