病気

猫のユリ中毒

ユリは猫に腎障害を引き起こすことが知られています。

花弁や葉、根、花粉のほかに、ユリが生けられていた水の摂取でも中毒を起こします。

中毒性物質や中毒量は不明ですが、花の一部の摂取でも死に至る可能性があるとされています。

症状は、摂取から3時間以内に嘔吐や流涎、食欲不振、沈うつなどがみられますが、6時間前後でいったん改善傾向となることが多いです。

しかし、時間の経過とともに腎障害が進行し、摂取後12〜30時間で多尿期、24〜48時間で無尿器へと移行していき、嘔吐の再発や神経症状がみられるようになります。

治療として、拮抗薬や解毒薬は存在せず、摂取から間もない場合は催吐処置を行います。

また、十分な静脈内輸液により中毒性物質の排泄を促進することにより、腎障害の進行を遅らせます。

摂取から短時間で治療を開始できた場合は予後良好であるため、なるべく早く動物病院に連れて来るようにしてください🏥

飼い主の皆様は、日頃からペットの近くに危険な植物を置かないように注意しましょう😌

獣医師 前澤