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犬の便秘

みなさんこんにちは!!

今回は犬の便秘についてお話ししようかと思います。

わんこがしばらくうんちをしていないと気になりますよね。便秘はいつか出るだろうと放っておくと体調が悪くなることがありますので侮ってはいけません。

 

<便秘はどんな症状?>

1日にどれくらい排便がないと便秘というかの明確な定義はなく、いつもよりも排便が少ないというのが基準となってしまいます。参考程度に、若い子であれば排便は多いですが、成犬になればおおよそ1日に1〜2回が正常です。その他の便秘の症状は以下の通りとなります。

・排便のポーズをとっているのにうんちが出ない

・排便時に痛みのせいか鳴き声をあげる

・いつもよりうんちが硬い

・重度の場合は食欲が落ちたり、元気が無くなったりする

 

<便秘の原因>

①水分不足や食事の影響

食事に含まれる水分や普段の飲水量が少ないとうんちが硬くなり、出づらくなってしまいます。また、フードが合わなかったり、食物繊維のバランスがおかしいとこれもまたうんちが硬くなる原因となります。

 

②運動不足

運動量が不足していると、排便に必要な筋力が衰えてしまい便秘の原因となります。

 

③自律神経の乱れ

お腹の動きには副交感神経が関わっており、この働きが乱れることで胃腸の動きが悪くなることがあります。特に過剰なストレスで乱れることが多いです。

 

④トイレの環境

トイレが汚かったり、トイレ自体が気に入らないと、我慢してしまうことがあります。これによって便秘になるケースもあります。

 

⑤病気

会陰ヘルニア、前立腺疾患、骨折、腫瘍などが原因で便がうまく排出できなくなり、状態悪化につながる場合があります。

 

<治療と予防>

緊急性が高い便秘に対しては下剤や浣腸を行う場合があります。また、基礎疾患が原因であればその原因除去のための治療を実施します。

その他便秘を予防する方法が以下の通りです。

・フードの変更:便秘の子には繊維質を多く含む食事が効果的です。

・飲水量の確保:水分不足で便が硬くなることがあるので、しっかり水分を摂取させてあげましょう。お水をこまめに変えたり、温度に好みがある子もいるので工夫して給水の仕方を試してあげましょう。

・運動量の確保:適度に運動をさせてあげることで、排便に必要な筋肉を鍛えることで、腸の動きがよくなることがあります。

 

便秘は気づきづらいことが多いので、普段からペットの体調以外にも気遣ってあげてください。今回の便秘についてきになる症状などがありましたら、ぜひ一度相談してください。

獣医師 日向野