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マイボーム腺腫
日本に寒波が来ていたり、スーパーにおせち料理の具材などが並んでいると年の瀬を感じますね。🦐
今回は、眼にできる腫瘍の中でマイボーム腺腫と呼ばれる腫瘍についてお話しします。
眼瞼の腫瘍の多くがマイボーム腺腫と言われ、犬の場合は良性のことが多いです。
マイボーム腺腫は、眼瞼縁の近くにあるマイボーム腺から発生する腫瘍であり眼瞼表面よりも裏側から発生するため、小さいものでは眼瞼をめくらないと気が付かないこともあり、大きくなると外からでも確認できるようになります。
症状
潰瘍化すると出血が見られることがあります。
また、マイボーム腺腫は大きくなると角膜を刺激して眼瞼痙攣、流涙、結膜充血、角膜潰瘍、色素沈着、角膜血管新生などの角膜炎を起こすことがあります。
そのため、腫瘍を確認した際は眼に傷がないか確認します。特に眼のしょぼつきや目やにがある場合は刺激を受けている可能性が高いです。
治療
基本的には、外科的に腫瘍を切除することになります。角膜を刺激している場合は合併症を引き起こすため早めの切除が勧められます。
腫瘍が小さい場合は、眼瞼をV字型あるいはホームベース型に切って腫瘍を切除し、断面を合わせて縫合します。
術後はエリザベスカラーをつけて触らないようにし、抗菌薬を使用して感染を予防します。
左が手術前の写真、右が切除2週間後のお写真です。
予後
切除し、マイボーム腺腫で悪性所見が確認されなければ予後は良好です。
目を気にしていたりしょぼつきがある、目やにや涙が増えたなど気になる変化があればお気軽にご相談ください👀
獣医師 児島🌱