「慣れる」トレーニング ✋触れられる編
こんにちは🌱
ここ数回のブログで物事に慣れるトレーニングのステップについてお話しました
今回は体に触れられることに慣れるおはなしです
わんちゃんの体に触れるのはあたりまえ!ではない?
わんちゃんは頭や背中をなでられて、尻尾を振っているイメージありますよね?
実際は”触れるひと”が限定されてたり、”触れる場所”が限定されてたりすることが多いです
たとえば…
●飼い主さんやいつもお散歩で会う人、よく来る配達員などには寄っていくが、そのほかの人が触ろうとすると逃げたり、嫌がったりする
●背中をなでられるのは喜ぶが、手先や耳、口元を触ると怒ってしまう
などなど…特に病院では露骨にこの状況になります

診察では、耳や目、鼻、口、指の1本1本、肉球の間、お尻、爪など異常がないか、くまなく診ることがあります
このうちのたった1つを触っただけで、犬が変わったかのように嫌がったり怒る子がいます
わんちゃんにとって嫌な気持ちがあるまま診察がすすむと、余計に体を触られることが嫌いになります
触られるのが苦手だと…
からだを触ると強く怒ることからトリミングサロンには口輪をするのが条件になったり、そもそもトリミングを受け付けてもらえなくなったりすることがあります。
(✂️ハサミやバリカンなどの刃物を使用するので、そこに咬みつきにいくとわんちゃんの方も大きな怪我をしてしまいます。)
またわんちゃんのからだの隅々まで触れることは、病気の早期発見にもつながります。(しこりのようなできものや、からだの痩せ具合などを早くに気付けます)
からだを清潔に保ったり、何かしらの変化に気付けることはわんちゃんの健康面に直接関わります
健康に長く一緒にいれるように触られてもへっちゃら!の状態を目指していきましょう!
トレーニングしてみよう
体に触られることが苦痛になる前に、触られることに慣れるトレーニングをしてみましょう!
触られるのが苦手多いのが⬇️こちらです
矢印の先を最終目標として挑戦して見ましょう
🖐️手足→ 指先に触れ、爪の状態を確認できる
👂耳 → 耳をめくり、耳の中の状態を見れるくらい触れる
👄口 → 唇をめくり歯ぐきや舌の色を見れる
🐕尻尾→ 尻尾の先端まで触れ、肛門が見れるくらいまで尻尾を持ち上げられる
これらができたら素晴らしいですが、無理に触り苦手意識がつかないようにステップを踏んでいきましょう!
手先を触れるステップ
例として手先に触れるようになるステップをご紹介します
そのほかの部位のトレーニングをしたい場合も適応できることがたくさんあるので参考にしてみてください
STEP 1
手先に触る練習ですが、いきなり触ると嫌な印象につながります
背中を触るのは日頃からできてるし、本人も嬉しそうと言う場合は、それを活かしてトレーニングしていきましょう
写真① まずは慣れてる背中からスタート!体勢はなんでもOKです!
STEP 2
写真②いきなり指先に行かないように、ゆっくり滑らすように触ってみましょう
途中で嫌がる様子があれば一旦中止しましょう
触っている手に噛みつこうと言う行動があれば、お家でのトレーニングが難しい場合があります。トレーナーさんや動物病院に相談してみることをオススメします
STEP 3
写真③ 手先を触ってみましょう
嫌がる様子がないか表情をみながら行っていきましょう
手先を触るタイミングでおやつをあげて、手先を触られることを良いイメージにかえ慣れていきましょう

番外編
手先に触れることがへっちゃらになったら、さらにレベルの高い指先(つま先)を触ってみましょう

爪切りをお家で行う場合は、手全体を持つのではなく指を1本ずつ持つ方法を習得しておくと、とても便利です
特に爪が白い子は血管が爪の側面からも確認できるので、毛先を分けて爪を見えやすくするこの持ち方にもぜひ挑戦してみてください!
どのステップであっても難しいと感じたら無理は禁物です!
焦らずに1つ前のステップに戻ったりしながらゆっくりと慣らしていきましょう
また特定の部分だけを強く嫌がる場合は何かしらの病気や怪我をしている恐れがあります。気になる場合はお近くの動物病院にご相談ください!
藤原🐕