猫クラミジア
猫クラミジアは主に子猫に結膜炎を引き起こす病気です。
病原体
原因はグラム陰性細菌のChlamydia felisです。この細菌は細胞外では増殖することができません。そのため環境中での抵抗性が低く、主に感染した猫の目やにや涙、鼻水などを介して別の動物に感染します。
症状
潜伏期間は2-5日です。
主な症状は結膜炎で、充血やまぶたの腫れ、目やになどが認められます。通常は片側から始まり、進行と共に両側になることが特徴です。
くしゃみや鼻水を伴うこともあります。
稀に重症化した場合は咳や呼吸困難などが認められることもあります。
また、症状が収束した後も、軽度の症状を伴う場合と無症状の場合がありますが、数ヶ月にわたって感染が持続します。
さらに、猫クラミジアは人に対しても結膜炎を引き起こすこともあるので飼っている猫が感染してしまった場合は注意が必要です。
診断
臨床症状から診断されることが多いです。さらに結膜組織の細胞診で細胞内に封入体が確認できればより正確に診断できます。
また、結膜、口腔、鼻粘膜などの分泌物を採取し、PCR検査によって確定診断することもできます。
治療
C. felisに対しては抗菌薬が有効なので、内服や点眼で抗菌薬を投与します。
症状は2-3週間で改善することが多いですが、投薬を中止すると再発する場合が多いため、最低でも4週間服用することが望ましいです。
そのため、治ったと感じても抗菌薬の投与は指示通りに続けることが大切です。
予防
C. felisが入っている混合ワクチンを動物病院で接種することができます。
同居猫が感染したことがある場合や、多頭飼育の場合には接種が推奨されます。
ワクチン接種は完全に予防できるものではないですが、重症化を予防するためには大切です。
猫のクラミジア感染症は比較的よくみられる病気なので、異変を感じたらすぐに動物病院に相談しましょう。
獣医師 茶谷